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SMAP解散と共通項の多い清水富美加の芸能界引退報道。大手メディアが報じない芸能事務所とタレント契約の問題

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突如として芸能界引退・新興宗教へ出家すると報じられた女優の清水富美加について、多くのメディアが清水への批判を強めている。

しかしこの批判に少し違和感があるのは、SMAP解散の時と今回のケースに共通の”芸能界の闇”が見えてくるからだ。

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清水富美加の退社と芸能界の闇

発表された退社の経緯

経緯をまず振り返ると、まだ報道されていなかった時期だが明らかな異変があったのは2月上旬からで、2月4日以降に清水はレギュラー番組へ出演していなかった。

収録は2月上旬と見られる2月11日放送の「にじいろジーン」を体調不良を理由に欠席していたのだが、当初、清水が所属する芸能事務所「レプロ」は関係各所にインフルエンザが理由だと嘘の理由を説明していたようだ。しかし清水が戻ってこないことから2月11日から本当の事情を説明し始めたという。

当初マスコミには「休んでいることは事実だが、それ以上はお答えできません」と否定はしなかったが、深く説明もしなかった。しかしスポニチ、ニッカンなどのスポーツ紙主導で突然の芸能界引退・新興宗教への出家が報道されたのはその直後。

「本人の意思が固く、仕事が入れられない」との事務所の見解が大きく報道された。

一斉報道をさせた情報源はどこか。まずここからSMAP解散発表の時と似た構図が見受けられる。

しかし違うのは一方的な芸能事務所側発信の報道だけでなく、清水側は12日に教団を通じて直筆のコメントを発表した点だ。会見に出席したのは清水本人ではなく、教団の関係者だったが2月末での契約解除意思を通達したことを明らかにした。出家に至った理由を「仕事を選べなかったこと」「給料への不満」と主に2点を主張した。

仕事に関しては「性的な対象にされるのが嫌で拒否したが、水着などの仕事を入れられた」「人を食べる役(映画「東京喰種」のこと)など、自身の心情に反する役柄をさせられた」などと話した。

給料については「当初歩合制だったが、稼ぐようになると月給制になり、1ヶ月毎日働いても月給5万円でボーナスも無かった」と主張。

清水は4月公開予定の「暗黒女子」など3本の映画撮影をすでに終えており、公開を控えている。また撮影中の映画が1本、テレビのレギュラー2本、CMを2本契約しており、このまま引退すれば関係各社の多大な迷惑をかけるのは事実であり、最も多くの人から責められている部分でもある。本人も直筆の文章で多くの人に迷惑をかけることについては認めている部分ではあるが、それでも精神的に耐えられなかったとしている。

実は昨年2016年3月5日に更新されたブログでも不安定な精神状態の様子を清水は綴っており、「最近生きてる気がしませんでした。なんとかまた、行けそうです」「今年もまた色んなやばいことが私を待っているだろうけど、そこで終わりたくないです」「次のステージが何かあんま分かってないけど、次のステージに行きたいです。今何かのステージにいるんだから次のステージもあるんだろうと思います。あんまり分からないならそれを探すステージかもしれないですね」と芸能界の引退を示唆する内容まで記載していた。

そして芸能界引退を発表した2月12日には直筆の文章を公表。内容は以下の通りだ。

清水富美加の直筆メッセージ

shimizufumika-jikihitsu

ファンの皆様、報道関係の皆様へ

ファンの皆様、報道関係の皆様、友達、飲み友達、私と話したことがある人、知ってくれている人。

突然に、本当に突然に芸能から姿を消して申し訳ありません。

お世話になっていた現場や、共演者さん、スタッフさん、関わらせて頂いた方々にご迷惑をかけていること、しっかりと自覚しております。

しかし、約8年、このお仕事をさせて頂きましたが、その中でお仕事の内容に心がおいつかない部分があり、しっかりとした生活が送れず、毎日がギリギリの状態でした。

なので今、出家したいと思いました。

私、清水富美加は幸福の科学という宗教に出家しました。

なんで、それで、出家することになるのか、皆様にとっては、何もかもが意味不明だと思います。

幸福の科学が、宗教が、出家というものが何なのか。

「出家したい」と言ったら、マネージャーさんにも「意味がわからない。やめてくれ。」と言われました。

無宗教の人が多い現代では、誰もがするであろう反応だということも分かっております。

それでも、神とか仏とか、あの世とか、確かめようのないもの、この目で見たことないものを、私は信じ、神のために生きたいと思いました。

出家を決意してからは、安定した生活が送れるようになっております。

皆様が見たら洗脳とも取れる一連の出来事やこの約8年間で感じてきた素直な気持ちを、これから、偽りなく、明かしていきたいと思います。

どうかこれからも温かい目で見守って頂ければ幸いです。

本当にありがとうございました。

2017年2月吉日

清水富美加

この文章の中では「約8年、このお仕事をさせていただきましたが、その中でお仕事の内容に心がおいつかない部分があり、しっかりとした生活が送れず、毎日がギリギリの状態でした」とあり、いかに悩んでいたかがわかる。

関連して直後には自身のTwitterで「出家だけではなくて 誰か ギリギリだと言った部分に隠された事 誰か 気付いてくれてますように また 一つの事実がもう消されそう」と投稿。

そして12日には「すり減って行く心を守ってくれようとしたのは事務所じゃなかった」とも投稿した。

清水富美加のTwitterの内容

メディア・芸能人からは清水を擁護する声はほぼ無し

これに対して多くのメディアは大手宗教であればそこまでバッシングはなかったかもしれないが、新興宗教への出家という多くの人が拒否反応を感じていることなどもあり、清水への批判を強めている。

2011年頃に出演していた「仮面ライダーフォーゼ」でヒロインを務めていたときの月給が5万円だったということを報じた2月13日放送の「バイキング」(フジテレビ系)では、坂上忍は「仮面ライダーの仕事は出たら人気になるけど、ギャラなんて微々たるものだ」と当たり前で正当な月給だと説明。

ラサール石井も「大手のプロダクションでも5万円くらい」と話し、坂上も「僕らの時もそうだった」と同意した。

高橋克典は役柄が嫌だったという理由について「誰だってこういうので悩んでやっていく」「それ言っちゃキリがない。仕事が成立しない」と批判。

カンニング竹山は関係各所がこれから対応に追われることについて、「これから救済していこう、人に幸せを与えていこうということを出家してやりたいというのに、その前に、仕事を残したことによって不幸になる人がいっぱいいる」と指摘した。

バーニングと関係が深いとされる宮根誠司は「Mrサンデー」(フジテレビ系)で「事務所は何を置いてもタレントの最大の味方」と言い切った。

しかしそれが本当であれば、SMAPの公開処刑とも言われた昨年1月の公開謝罪は何だったのか。また清水富美加や同じ事務所に所属していた能年玲奈は、なぜ全てを捨てて逃げ出したのだろうか。

そんな中、清水をCMに起用していた花王は13日午前中に清水の画像と動画を削除した。

花王は「削除したのは偶然で、ちょうど夏の商品に切り替えている時期」と理由を明かしているが、タイミングが良すぎる。いずれにせよ、今のところ清水を擁護する声はSNS等で一般人が投稿している以外はほとんど見受けられないし、今後も大手メディアで出てくることはないだろう。

SMAP解散騒動との共通点

やりかけた仕事を残して、多くのスタッフに迷惑をかけることについて清水を批判する理由はわかる。しかし報道だけを鵜呑みにして「全て清水富美加が悪い」と批判されるべきなのだろうか。

また幸福の科学への出家は如何なものか思うが、新興宗教への出家にも信教の自由があるし、自分の心の拠り所をどこに求めるかも自由なので、この点について意見は置いておきたい。

なぜ事務所を批判する声を大手メディアは報じないのか

SMAP解散騒動と同様で気味が悪いのは事務所側を批判する声が全くメディアに見受けられないことだ。それどころかスポーツ各紙は「水着姿を性的対象に見られるのが嫌」という清水の主張を掲載しながらも、水着の写真をデカデカと掲載している。

事務所に対する不当給料体系や所属タレントの休みが無いことへの批判等が全くない。

同事務所は近年だけでも能年玲奈(事務所との契約からか現在は『のん』に改名)が事務所から独立し、それ以降メディアに出演できないように圧力をかけていると報じられている。

その圧力はキー局に留まらず、映画評論家の町山智浩が「能年玲奈が旧事務所の圧力でMX番組に出られなかった」とローカル番組にすら出られなくなっていると告発している。

ちなみに町山氏はこの圧力を芸能事務所による団体”音事協”によるものだと明かしているが、ジャニーズ事務所はこの音事協に所属していない。

ジャニーズについてはそういった団体に入らなくても、独自で強い影響力を持っているからだ。

清水富美加「事務所は守ってくれなかった」「自分で語らせてください」

今回清水は自身のTwitterで「事務所は守ってくれなかった」「自分の真実くらい、自分で語らせて下さい」と投稿しているが、SMAPと重ね合わせている人も多いのではないだろうか。

大手メディアは一斉に立場の弱いタレント側を批判し、能年玲奈のときは洗脳、SMAPのときは不仲だと本人たちの言葉が無い中で報じられ続けたが、一つ清水のケースが違うのは自身の言葉を発信するSNSというツールを持っていることだろうか。

本人たちの想いが素直に語れないままでいるSMAPと大きく違うのはその点だろう。

構図としては新入社員の過労自殺をキッカケにブラック企業だと報じられた電通と似たような点も多いのだが、非人道的とも思われる労働環境から守ろうとしたのが新興宗教であり、それに拒否反応がある人が多いのだろう。多くの報道は出家という部分にばかり焦点が行き過ぎているようにも思える。

電通のブラック労働で自殺した高橋まつりさんは退社という選択肢もあったのだろうが、多くの人はそういった状況に陥ると逃げることは難しい。

今回の件についても、「移籍すればよかった」「嫌な仕事を受けなければ良かった」などとの意見が見受けられるが、それができない構図が会社と社員、芸能事務所とタレントなどにはあり、それが問題点であることを芸能事務所とズブズブな関係にある大手メディアは追求できない。

規制当局側から最近では電通やユニクロをはじめ、大手企業にメスが入りだしているが、芸能界についてはタレントの労働組合は無いし、規制側の対処も法律も追いついておらず、タレントは身を守る術をほぼ持たないのが実情だ。

「奴隷契約」

清水富美加の報道でも出てきたこの言葉はSMAP解散騒動のときにも主に海外メディアで良く使われた言葉だ。しかし現在の芸能界では横行しており、今回の清水富美加の場合でも、事務所と裁判になれば契約違反で多額の賠償金が清水に科せられる可能性が高い。

そんな中、同様の問題が起こったお隣の韓国ではJYJ法という新たな法律が施行されている。

アイドルグループを守るために施行されたJYJ法とSMAP

2015年末に韓国の芸能界に大きな影響をもたらせる法改正が行われた。

日本でも活躍した東方神起が2010年末に裁判の末、芸能事務所であるSMエンターテイメントを退社。ジェジュン、ユチョン、ジュンスがJYJというグループを結成し、活動を始めるも芸能活動に大きく圧力を受け、韓国だけでなく、日本の活動にも圧力を受けた。

それは今でも続いており一時は日本でも人気だった彼らを日本・韓国のテレビで見かけることはないだろう。

2011年には裁判で「SMエンターテイメントがJYJの活動を妨害すれば1回につき200万円の罰金」と命令が下ったものの、それでも状況は改善されなかった。

その大きな理由は日本の芸能界と同様なのだが、所属事務所は「明確には圧力をかけない」からだ。証拠を掴むのは非常に難しい。

ジャニーズ事務所と競合するような男性アイドルグループがキー局のテレビ番組に出演することは昔はあったかもしれないが、現在では明確にジャニーズ事務所が指示しているのではなく、暗黙の了解で各テレビ局が出演を見合わせていることに事情がある。

もちろん番組側が意に反する男性アイドルを出演させ、その後ジャニーズタレントを出演させないなどの措置をとられた場合、番組・局としては大打撃を受けることは容易に想定できるだろう。

JYJも出演させれば、韓国の芸能事務所で最もシェアの高いSMエンターテイメントがどのような行動に出るかは局側も想定できるため、無理して出演させることは無かったものと思われる。

しかしそんな状況でも、さらに第3者の圧力で放送会社が特定の人物の出演中止することを規制する法律が韓国で2015年末に施行された。

これがいわゆる”JYJ法”と呼ばれるものだ。

しかし罰金刑のあるその法律を持ってしても、証拠を掴むのは困難でJYJがテレビに出演できない状況に現在では代わりはない。

このままJYJは多くの人の記憶から消えていくのだろうか。

公正な競争を阻む面も多い芸能事務所による圧力だが、日本にはそれを明確に規制する法律すらまだ無い状況だ。BPO(放送倫理・番組向上機構)はあるが、番組内容には影響力を持つものの、芸能事務所のあり方に力を持つものではないだろう。

そんな状況をわかっているからこそ、SMAPのメンバーもむやみに動けない。

SMAPが現事務所内で再始動ができないのだとすれば、現事務所との円満退社(退社後も売上の数%をマージンとして払う契約を締結するなど)・新事務所設立・SMAPの商標買い戻し、などこれまで報じられているスキームが現実的なのかもしれない。

多くのSMAPファンはメンバーの華麗なる逆襲を待っている。

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